季刊誌「ハーネス通信」
2023年10月のバックナンバー
- ちょっとした便利グッズとあるある話(1)(2023年秋号)
- 小学校などに障がい者理解教育といった目的で、盲導犬ユーザーとお話に行くと、「目の見えない人は、時間がわかるの?」「お風呂に入る時、どうしているの?」と聞かれることがよくあります。ユーザーが「お掃除もお料理も自分でしています」と答えると、目を丸くしてビックリする子どもも少なくありません。
そこで、目の見えない人や見えにくい人が日常生活でどんな工夫をしているのか、そんなことを『ハーネス通信』でも少しずつご紹介してみたいと思います。そしてちょっとした失敗談も・・・。
ということで、第一弾は食生活編。
目の見えない・見えにくい人は、袋や箱に入っている飲食料品を冷蔵庫に入れた後、どうやって区別して取り出したりしているのでしょうか?
最近は、「ジャム」や「ソース」など、容器自体に点字がついているものも増えてきました。ただ、缶入りのお酒は「お酒」と書いてあるだけなので、それだけでは、発泡酒なのかチューハイなのか区別がつかないのが難点です。
そこで、中身の区別をつけるために容器に凸点のシールを貼ったり、輪ゴムをかけたり、特殊なタグに声を吹き込んでおきレコーダーでそれを読み取って判別する、という方法をとっている人もいます。でも、冷凍食品はシールがつきにくかったり輪ゴムがかけにくいものもあるので、置き場所で覚えたり、手ざわりで判断したりしている人も多いようです。
そんな冷凍食品にまつわる失敗談を盲導犬ユーザーに教えてもらいました。
あるある話その1 「晩のおかずを作ろうと冷凍してあった鶏肉を電子レンジでチン。ところがレンジの中から袋を取り出すと中はただの水。息子が自分の晩酌用に買ったロックアイスをチンしてしまったようです」
あるある話その2 「仕事でクタクタに疲れて帰宅。今日の夕食は簡単に牛丼ですまそうと解凍してご飯にかけたら生臭くて倒れそうに。牛丼ではなくネギトロ丼を解凍してしまったのでした」
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