盲導犬ユーザーに
出会ったら
“盲導犬に出会った”ということは、
盲導犬を使用して歩いている“視覚障がい者”に出会った、
ということなのです。
盲導犬にではなく盲導犬ユーザーに、あなたの視線を向けてみてください。
もし、盲導犬ユーザーが困っている様子であれば、
「何かお手伝いすることはありませんか?」と
声をかけて聞いてみてください。
盲導犬ユーザーが困る状況
たとえば、このような場所では、周囲の状況がつかめず、盲導犬ユーザーは困ることがあります。
- ・ 音響信号のない交差点
- ・ 幅の広い道路を渡る時
- ・ 駅のコンコースなど広いところ
- ・ 混雑しているところ
- ・ 駅のプラットホームの上
- ・ 人が並んでいるバスの停留所
盲導犬ユーザーに声をかけてみて「手引きをお願いします」と言われたら、あなたの左肘か左肩をユーザーに持ってもらい、あなたがユーザーの半歩前を歩きます。段差や階段の始まりでは、いったん立ち止まって、上りか下り、どちらを進むのか説明します。また、ユーザーもあなたもぶつからないように気をつけて歩きましょう。
盲導犬に対する注意事項
盲導犬が盲導犬ユーザーを安全に誘導するためには、周りの人たちの協力も欠かせません。盲導犬が作業に集中できないと、盲導犬ユーザーに危険が及ぶ場合もありますので、次のようなことはやめてください。
- ・ 盲導犬にさわる
- ・ 盲導犬に声をかける
- ・ 盲導犬をじっと見つめる
- ・ 盲導犬に食べ物を与える・見せる
- ・ 盲導犬のそばで大声を出す
- ・ 盲導犬が体につけているハーネスを引っ張る など
盲導犬ユーザーは、通勤通学、買い物や飲食店の利用、通院、時には趣味の教室やレクリエーションなど、いろいろな場所へ盲導犬と出かけます。ですから、日常生活のさまざまな場面で盲導犬ユーザーを見かけることもあるでしょう。盲導犬は白い杖と同様、視覚障がい者が安全に外出するために必要な存在であることをご理解ください。
もし、犬が苦手な方であれば、盲導犬はたいていユーザーの左側にいて道の左側を歩いていますから、その反対側に移ってくだされば、間近に接することは避けられます。また、何もしていない人に盲導犬が突然吠えかかったり、噛みついたりすることはありません。