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盲導犬ユーザーの
受け入れ

盲導犬ユーザーが初めてお店に来られた時、
どう接客したらよいのかわからず戸惑ってしまうこともあるかもしれません。

しかし盲導犬ユーザーも
「美味しいコーヒーを飲んで一服したい」「評判の料理を味わいたい」
「治療を受けたい」「疲れたからタクシーで帰りたい」など、
それぞれのお店・施設等を利用したいという気持ちは、みなさんと変わりはありません。

盲導犬ユーザーも、そうでない方も、同じお客さま・患者さま。
まずは、「お客さま・患者さまを受け入れる」という気持ちをもって対応してください。
ただ、視覚に障がいがあること、盲導犬を連れていることで、
配慮していただきたいこともいくつかあります。

ここでは、それらのことについて、ご説明したいと思います。

必要なことは、視覚障がい者本人に直接話してください

お店の人に話しかけているのは視覚障がい者であるにもかかわらず、お店の人は、その人の横にいるガイドヘルパーや家族に返事を返す、という光景を時々見かけます。ご本人と直接会話するよう気をつけてください。

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言葉による説明が大切です

「百聞は一見にしかず」という言葉があります。しかし、視覚に障がいがあるために周りの状況がつかめない場合、言葉による説明が重要なものになります。

周囲の状況、場所の説明など必要な情報は、言葉にして伝えてください。場所の説明をするときは、「それ」「あっち」といった言葉ではなく、「右・左」「5メートル先」などより具体的な言葉での説明を心がけてください。

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法律を守るという意識を持ちましょう

他のお客さまから「なぜここに犬がいるのか?」といったお尋ねがあるかもしれません。

2002年から施行された「身体障害者補助犬法」では、多くの方が利用する施設等では、盲導犬を含む身体障害者補助犬の同伴を断ってはいけない、と定められてます。受け入れ側事業者として、「身体障害者補助犬法を遵守している」という立場にたってご説明ください。

その犬が本当に補助犬であるかを証明するために、盲導犬ユーザーには、盲導犬に「盲導犬」という表示、使用者証の携帯といった義務があります。必要であれば、盲導犬ユーザーにこれらの提示を求めることは、失礼なことでありません。

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どちらの立場の方も気持ちよく利用するために

中には、「犬は嫌いだ」「犬アレルギーがあるのに」というお客さま・患者さまもおられることでしょう。

たとえば、そういった方を盲導犬ユーザーから離れた場所に案内するとか、距離をあけるためにもどちらかに少し待ってもらうなど、どちらかが一方的に我慢するのではなく、双方が共に過ごせるように、場所や時間を調整してください。

もし、そのような調整が難しい場合、または、盲導犬の同伴が無理だと判断される場合、その状況をまず盲導犬ユーザーに説明してください。

状況によっては、ユーザーが盲導犬は同伴しない方が望ましいと判断することがあるかもしれません。その場合は、盲導犬の待機場所をご提供ください。盲導犬の待機場所としては、盲導犬が落ち着いて待っていられるよう、人の往来の少ない、また犬の安全が確保できる場所(たとえば駐車場といった屋外ではなく、事務室等のような屋内)が望ましいでしょう。

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まずは受け入れてみましょう

初めて盲導犬ユーザーを受け入れる時に、それを躊躇したお店でも、一度受け入れてみると、その後はスムーズに受け入れてくださる、ということが多くあります。

盲導犬ユーザーも、そうでない人も、どちらもお店で楽しいひとときを過ごす、病院で治療を受ける・大切な人のお見舞いをするなど、その目的が果たせますよう、ご理解とご協力をお願いします。

対応に迷った時には、そのことを盲導犬ユーザーに伝え、どうすればよいのかを盲導犬ユーザーにお尋ねください。盲導犬に対してどのような対応が望ましいのかは盲導犬ユーザー自身が一番よく知っていますし、盲導犬を管理するのは盲導犬ユーザーの責任でもあります。

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職員・従業員研修について

それでも、やっぱり盲導犬ユーザーを受け入れるにあたって、まだ不安を感じる事業者の方もおられるかもしれません。

当協会では、盲導犬ユーザーへの対応方法等について具体的な体験を通して、より理解を深めていただけるよう、盲導犬PR犬を連れて、または盲導犬ユーザーと同行して、社員研修等でお話をさせていただくこともしています。

研修会開催について関心をお持ちの事業者さまがおられましたら、当協会までお気軽にお問い合わせください。

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身体障害者補助犬ユーザーの受け入れについては、以下の団体のホームページも参考にしてください。

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