国際盲導犬連盟のセミナーが4月28日から3日間、カナダのバンクーバーで開催されました。通常であれば2年に1度開催されていたセミナーですが、コロナ禍のため5年ぶりの開催となり、世界の国と地域から300名近い人たちが集まって大変盛り上がっていました。コロナ禍では、どこの国も同じような問題を抱え、苦労しながら乗り超えてきたことを再認識しました。
セミナーでは、盲導犬の訓練や子犬の育成、繁殖、また広報活動など様々な分野の20余りのセッションやポスター発表がありました。同時に開催されているセッションもあるため、すべてに参加することはできませんでしたが、参加したセッションはどれも興味深い内容でした。
訓練に関するセッションでは、当協会でも取り入れているクリッカーを使用した訓練手法が海外では共同訓練の中でも取り入れていると聞き、犬の行動に対して肯定的な方法で訓練する方法は、世界ではいろいろな訓練シーンで活用され主流になっていることを実感しました。このように海外の様子を知ることができ、有意義な時間を過ごすことができました。
それだけでなく、海外の盲導犬育成団体の方と交流することで、盲導犬事業は世界で協力して行われているものなのだと改めて思いました。
今回のセミナーに参加し学んだことを持ち帰り、他の職員にも伝えて、今後の業務に活かしていきたいと強く思いました。（盲導犬訓練士：髙橋美冬）
