「犬と「対話」していますか?」
人と人が関係性を築くために行うコミュニケーションのひとつに「対話」があります。その内容をお互いに共有して誤解や行き違いにならないようにすることが大切になります。
人と犬が同じ空間で過ごす木香テラスでも、犬との「対話」をとても大切にしています。
人間の言葉が使えない犬たちとの対話は、「観察」(人同士でいえば聴く)から始まります。そして、その状況にあった「アプローチ」(人でいえば話す)をして、それに対して相手がどのような動きを見せるのかを再び観察します。
犬のブラッシングを例に見てみます。将来盲導犬になる犬たちにとって日々のブラッシングに慣れることはとても重要ですが、中にはバタバタと落ち着かない犬もいます。
向かい合って尾を振っていれば遊んでいるとわかりますし、重心が後ろへ下がって尾を巻いていたら嫌がっていることがわかります。
前者の場合、向かい合いが遊びのサインであれば、犬と同じ方向を向いて目を合わせないようにしてリードを短く持ちます。後者の場合は、ブラシの前にゆったり時間を共有して犬の力が抜けるまで待ち、ゆっくりブラシをかけはじめます。
番大切なのは、こちらのアプローチによって相手がどのような動きをするのかをきちんと見てあげることです。うまくいかなければ、また違う方法を考えれば良いのです。
皆さんも愛犬との関係に困ったら、まず「対話」を心がけてみてはどうでしょうか。