読み上げブラウザ用メニュー

季刊誌「ハーネス通信」

2023年01月のバックナンバー

新年のご挨拶(2023年新年号)
新年明けましておめでとうございます。
 皆さまには、令和5年の新春をご健勝にてお迎えになられたこととお慶び申し上げます。旧年中は当協会の運営に対し、あたたかいご理解とご支援を賜り、深く御礼申し上げます。
 新年の挨拶は、明るく、晴れやかにと思うのですが、国内に限ってみても、昨年は、物価上昇、不景気、変わらぬコロナ禍、気候変動のせいか、度重なる洪水、世界では、繰り返される戦禍など、明るい話題は何もなかったような気がいたします。そんな中でも、皆様の変わらぬご支援のおかげで、当協会は変わりなく運営することができました。ありがとうございます。
 昨年11月3日には3年ぶりのボランティアズデーを開催することができました。例年より短い時間でしたが、200頭500人を超える方にお集まりいただくことができました。会場のあちらこちらで、旧交を温める声、初めて会う兄弟姉妹犬のご家族の嬉しそうな声などを聴くことができました。人と人のつながりが希薄になりがちな昨今、コロナ禍が拍車をかけましたが、直接会うことの大切さを改めて、思い知りました。
 一方、4月には、大和郡山市の近鉄橿原線の踏切で、近くに住む目の不自由な女性が列車に接触して亡くなられるという悲しい事故が起きました。踏切内で方向がわからなくなり、不幸なことになったものと報じられています。視覚障がい方に出会われた時、もし少しでも困っていらっしゃるようでしたら、「何かお手伝いすることはありませんか」と声をかけていただけるよう周囲の方にもお伝え願えませんでしょうか。少しでも、このような悲しい事故を防ぐために。
 私たちは、本年もより良い盲導犬を一頭でも多く、視覚障害者のもとにお届けし、生活の質の向上に貢献できるよう努力していきたいと思います。今後とも、厚いご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、本年が、皆さまにとって素晴らしい一年になりますことをお祈り申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。

  公益財団法人関西盲導犬協会
会長 平芳 一法



表紙1.jpg
メニューを閉じる