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季刊誌「ハーネス通信」

2019年04月のバックナンバー

盲導犬貸与報告会を開催しました
 3月3日(日)、ガレリアかめおかコンベンションホールにて「2018年度盲導犬貸与報告会」を開催しました。

 当協会では、視覚障がい者に盲導犬を貸与する際、共同訓練の修了とユーザーと盲導犬の新しいユニット誕生を祝って、「出発式」を行っています。盲導犬の貸与を受け、新たな人生のスタートとなるその出発式は、我々職員にとって、それぞれのユーザーの決意や深い思いにふれることができる、とても貴重な時間となっています。
 このようなすばらしいひとときを、盲導犬育成にご支援・ご協力いただいている多くの皆さまにもぜひ知っていただきたいと思い、今回、2018年度共同訓練修了者の合同の出発式を「盲導犬貸与報告会」として開催しました。
 当日、9組の盲導犬ユニットがステージ上に着席すると、司会の谷口キヨコさんが、ユーザーお一人おひとりにインタビュー。
「1頭目の子とは性格が全然違っていてびっくりしています。いつもとても静かでどこにいるのかわからないほど」と話す2頭目ユーザーさん。ベテランユーザーさんからも「1頭ずつそれぞれ個性豊か。この子は、家では、家族の膝の上に乗っておなかを見せています」と家での様子を話してくださいました。中には、「外出すると、行きはゆっくり、帰りは急ぎ足になる」なんていうおちゃめな仕事ぶりも紹介されました。
 「ホームと車両の間が30㎝も離れている特急列車にも、きっちりとエスコートしてくれました」「通勤電車の中では、降りる駅の車内放送が流れると、パッと降りる準備を始めます」といった頼りになる相棒ぶりが伝わるエピソードも。
 タンデム(ご夫婦で1頭の盲導犬を共有している)ユーザーさんからは、「前の時は、お父さんとお母さんとで少々態度が変わっていたので、今度は甘く見られないようにしなければ! と思っています」というお話や、「平日は妻、週末は私と使い分けています。10歳になる息子もこの子もお母さんが大好きです」というちょっと寂しいお父さんエピソードも。
 食べ歩きが趣味のユーザーさんからは「ふらっと好きなお店に入ることがまだまだ難しいのが悩みの種」と入店を拒否されるのではないかといつも心配しながら出かけなくてはならない厳しい現実も報告されました。今は、そういうお店がひとつでもなくなるように一軒一軒開拓しながら食べ歩きを楽しんでおられるそうです。
 貸与報告会の前後には、地元亀岡で活躍する方々を中心に、バンドやパフォーマーの皆さんが会場を大いに盛り上げてくださいました。
 トップバッターは、カラーコーンを使ってジャグリングをする"カラーコーンダクターあつき"さん。盲導犬の訓練でよく使うカラーコーンですが、こんな使い方もあったのか、と驚きです。
 ボサノバやラテン音楽を素敵な歌声で聞かせてくれた、"イクイリブリスタ"の皆さんは、メンバー全員地元の方たちなので、亀岡駅周辺で盲導犬の訓練を見かけることがよくあるそうで、「心の中で応援しています」とおっしゃっていました。
 千代川、洛西、河原町で活動しているMACHAMIダンスサークルの皆さんは大人と子どもがコラボした楽しいダンスを、数々の大会で優勝を飾るカワイダンスエージェンシーの皆さんはかわいらしく元気なチアダンスを披露してくださいました。
 当日は、あいにくの天気にもかかわらず約300名の方々が来場されました。出席したユーザーさんからは「1年生ユーザーがみんなずらっと並んで、一人ひとり想いを伝えるって素晴らしいことだと思いました。みんなが同期なので同窓会みたいでした」、会場にお越しくださった方からは、「普段はあまりユーザーさんのお話をきくことができなかったのでどのように生活しているか聞けてよかったです」「地域交流の中で行われたのはよかったです」といった感想をお寄せいただきました。
 盲導犬貸与報告会は、今後も続けて開催していきたいと考えております。今回、ご参加いただけなかった方も、ぜひ次回には足をお運びください。
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