季刊誌「ハーネス通信」
2018年10月のバックナンバー
- 国際盲導犬連盟セミナーに参加して(ハーネス通信2018年秋号)
- 国際盲導犬連盟に加盟している盲導犬育成団体が集うセミナーが2年に一度開催されます。今回は、9月13日から16日まで、オーストラリアのシドニーで開催されました。当協会から職員2名が参加し、国際盲導犬連盟のセミナーで初めてプレゼンテーションを行いました。
「犬を管理する犬舎から人と犬がともに過ごせる犬舎へ」というテーマで、2年前に完成した「木香テラス」について発表したのですが、当日は満員御礼となり、好評のうちに終えることができました。木香テラスでの犬の様子がスクリーンに映し出されると、会場からはため息がもれ、「羨ましい!」という声が多く聞かれました。リビングルームのような犬舎というのは、世界でもとても珍しく、訓練犬たちが、安心し落ち着いた様子で暮らし、訓練を受けていることをわかっていただけたようです。
4日間のセミナーでは、基調講演やワークショップ、ポスターセッションなどが、連日たくさん行われていました。例えば、「AIの技術が進化していく中、盲導犬がどのように関わっていけるのか」とか「遺伝子データ解析技術の発達が、将来、病気になりにくい盲導犬を作りだす可能性にどう影響するのか」といったテーマでの発表がありました。また、訓練関係だけでなく運営や人事に関する発表もあって、とても充実した大会でした。
一方で、アジア諸国の国々が、少しずつ盲導犬協会をつくろうとされており、今後アジア地域での盲導犬ユニットは増えていくと思われます。当協会も同じアジアの仲間として、助け合っていければと感じました。
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