皆さんも一度は耳にされたことがあるかもしれませんが、「餃子、1日200万個」で知られる「餃子の王将」。運営会社である株式会社王将フードサービス様には、日頃より盲導犬をはじめとした身体障害者補助犬ユーザーに対して格段のご理解をいただいております。
2013年11月より全店舗に補助犬の積極的な受け入れを明示するための「補助犬同伴可ステッカー」を掲示していただきました。
また、同年12月より京都府下の店舗をはじめとして、「盲導犬育成募金箱」の設置を拡大していただくことになりました。
今回は「餃子の王将」ファンのお一人でもある盲導犬ユーザーの中川智弘さんと関西盲導犬協会の地元である「亀岡店」を訪問。王将フードサービス総務部長の長谷川憲幸さんと亀岡店店長の金井智也さんにお話を伺いました。
長谷川さん:私、実は盲導犬とそのユーザーに会うのが今日初めてなのです。
中川さん:そうですか。盲導犬の数はそれほど多くないので、見る機会は少ないかもしれませんね。
長谷川さん:昔、犬にかまれた経験があり、本当は犬が苦手なのですが、この子は大丈夫です。本当におとなしいのですね。
中川さん:そうですね。何もないときはこうして伏せて寝ています。
長谷川さん:店にお食事に来ていただいたことはありますか?
中川さん:高校時代によく来ていました。いつもお腹いっぱいで帰った記憶があります。最近では、店に足を運ぶことは少なくなりましたが、家族が餃子をたくさん買ってくることがあり、今でもよく口にします。
長谷川さん:そうですか、ありがとうございます。また店にもぜひお越しください。
金井さん:店のご利用にあたって、どのようにサービスを提供させてもらえば利用しやすいと思われますか?
中川さん:基本的には盲導犬がいたとしても、一般の方と同じように普通に受け入れてもらいたいです。特別な配慮は求めませんが、少しお手伝いいただくだけで私たちは十分気持ちよく食事することができます。
たとえば、私が一人で入店したとすると、まず席まで手引きで案内してもらう。また、主なメニューの紹介を口頭で少し説明していただき、配膳時にお箸とタレなど手元に用意してもらえればあとは自分で食べられます。
金井さん:そうですか、店では毎日朝礼と夕礼を実施しており、その中で補助犬の受入に関して従業員に常に周知しています。今回のお話も伝えたいと思います。またぜひご来店ください。
中川さん:ありがとうございます。またぜひ家族も一緒に食事に来たいと思います。現在、関西盲導犬協会の募金箱の設置を拡大して下さっているのですね。
長谷川さん:現在も継続して直営店に設置を呼び掛けています。また、フランチャイズ店からも設置したいという店も出てきましたので、そちらも拡大していけたらと思っています。
中川さん:私達は無償で盲導犬の貸与を受けています。関西盲導犬協会ではその育成費のほとんどを募金や寄付で賄っているため、このような取り組みは私たちにとっては本当にありがたい限りです。
長谷川さん:そうですか、そう言っていただけるとこちらもありがたいです。今回、関西盲導犬協会への協力をきっかけに、総務部が中心となってCSR(社会貢献事業)を推進する取り組みをより一層進めていきたく考えております。
中川さん:そうですか、それは大変心強いです。今後ともよろしくお願い致します。