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季刊誌「ハーネス通信」

2026年04月のバックナンバー

ボランティアリレーエッセイ(7)多くの方々との繋がりは、我が家の大切な宝物(2026年春号)

 我が家の盲導犬ボランティアは2002年の身体障害者補助犬法施行と同時に始まりました。夫の勤める住友生命が周年記念行事として、補助犬を支援する「アシスタントドッグ普及委員会」というプロジェクトを立ち上げ、それに応募したのがきっかけです。それからパピー5頭、繁殖犬2頭、PR犬2頭を預かり、4頭を引退犬として引き取り、3頭を看取りました。
 繁殖犬のボニーは1回の出産で3頭、アリエルは3回の出産で26頭(うち1頭がPR犬のマギーちゃん)を産み、一緒に育児も楽しみました。このボランティアを通して、犬たちが生まれる瞬間から亡くなる時までの命の尊さを体感しました。
 パピーウォーカー開始と同時に、ボランティアグループ「クイールの会」にも参加し、募金活動、訓練犬のシャンプー等の木香テラス作業、事務手伝い、ハーネス通信発送作業、イベントのお手伝い等々、関西盲導犬協会でできるボランティアはほぼ経験したのではないかと思います。
ウィールとの講演活動(2021年12月).jpg 当初は、協会独自の募金活動はしておらず、クイールの会として場所のリサーチや道路の使用許可申請、参加者の募集、集計なども行いました。世話役の一員として協会が必要とするボランティアを募集したり、会員の皆様からの提案などについてその都度職員さんと打ち合わせを重ねたりしてきました。そんな中で、啓発活動のお手伝いの依頼を頂き、約10年間、PR犬のダッシュ、フェロー、ウィールと一緒に、小学校を中心に福祉授業での講演もしました。盲導犬ではなく、まずは目の不自由な人に目を向けてくれるように、子供たちが困っている人に自然に寄り添ってくれるようにと、内容を構築し気持ちを込めて伝えることで、子供たちは熱心に話を聞いてくれました。特にウィールとは7年間で延べ500校近くに行きました。今はガイドヘルパーとしての活動もしています。
 夫も協会役員として10年間運営のお手伝いに携わりました。犬舎建て替えの話が出た時、木造はどうかと提案し、木香テラスが建つきっかけになったことは嬉しい思い出です。
 がむしゃらにやってきたわけでもなく、唯々言われたことを引き受けて楽しく動いていたら、いつのまにか20年以上が経っていました。
 そして、ボランティア活動で出会った多くの方々との繋がりは、我が家の大切な宝物になりました。今は引退して10歳になるアリエルと一緒に暮らしています。撫でられるのが大好きなアリエルと今年も募金活動に参加します。どこかで見かけたらいっぱい撫でてくださいね!


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