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季刊誌「ハーネス通信」

2025年10月のバックナンバー

ボランティアリレーエッセイ(6)犬たちへの感謝と敬意を込めて(2025年秋号)

 何年前になるでしょうか、協会から電話がありました。「犬たちの慰霊碑に花をお供えするお手伝いをお願いできないでしょうか」「切り花に加えて、長期間咲く鉢花のお供えもあると、一年を通して慰霊碑を彩ることができるのではないかと思います」といった内容でした。花と土いじりが好きということもあり、協会出身の犬たちが眠る慰霊碑に鉢花をお供えするボランティアを始めることになりました。
ボランティアリレーエッセイ?.jpg 花を植え付けた鉢を協会へ届け、不定期ではありますが、花がらを摘み取るといったメンテナンスを行っています。とは言っても、夏は猛暑、冬は土も凍る寒さで、いつもきれいな状態を保つことはなかなか難しいのですが・・・。犬の命日や、お盆、お彼岸などにお参りに来られる方がいらっしゃると聞きます。鉢花の手入れが、供養の一端を担うことに繋がっていましたら幸いです。
 協会との繋がりは、20年前にパピーウォーキングを始めたことからスタートしました。我が家では5頭のパピーウォーキングを行いました。協会がある亀岡市に住んでいることもあり、ご近所には犬の飼育ボランティアをされている方が多く、交流があります。ユーザーさんとの出会いもありました。多くの方と出会い、交流が続いているのは嬉しいことです。
 我が家でパピーウォーキングをして盲導犬を引退したアイビーとワック、それから当時一緒に過ごした多くの友達犬たちも、天国へ旅立ち、今は慰霊碑で眠っています。3年前に旅立った繁殖引退犬のハイムも、いつの日か納骨します。
 私が慰霊碑に鉢花を供えるボランティアをしているのも、何かのご縁でしょうか。人と暮らし、人に寄り添った犬たちへの感謝と敬意を込めて、微力ながらこのボランティアを続けていきたいと思っています。


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