今年の「春の火災予防運動」は、3月1日~7日。そこで、当協会も亀岡消防署にご指導をいただきながら、3月6日に防災訓練を行いました。
木香テラスから出火したとの想定で、火災報知器が鳴りだすと、消火器を持って火災現場に駆け付け初期消火活動を行う職員、119番通報する職員、木香テラスにいる犬たちを車に乗せて避難させる職員、2階におられる共同訓練中の視覚障がい者を誘導して避難する職員、とそれぞれの役割にあわせて素早く行動。ちょうど共同訓練中なので、実際に訓練生にも参加していただきました。
火災予防がまず大切ですが、もし火災が起きてしまったら、合言葉は「おして119」
お 大声で周囲に火災を知らせる
し 初期消火に取り組む
て 天井まで炎がつくぐらいになってしまったら速やかに避難
119 119番通報する
人も犬も前庭へ避難した後は、消火器を使った消火活動。消火器のホースをほうきで掃くように左右に振り、少しずつ火元に近づきながら放水します。消火器は15秒ほどしか使えないので、むやみに放水せず狙いを定めて使うことが大切、と使い方の説明も受けました。
木香テラスのシャンプー室をバニラのような甘い香りのする人体に影響のない煙を充満させて、煙の中を移動する「煙体験」もしました。腰をかがめて、訓練犬を連れて煙の中を進むと、普段とは違う職員の様子と煙の中で、訓練犬もちょっと緊張気味。
訓練後の反省会では、
・119番への通報では必要事項を冷静に伝えられていた。逃げ遅れの有無など聞かれた時に把握できていないことは「わからない」とはっきり伝えること
・初期消火は通報の次に優先的に行うべきことなので、職員は消火器の設置場所は覚えておくこと
・本館2階から共同訓練中の訓練生を避難誘導する際は、もう少し状況説明をしてから誘導した方が、より安心して落ち着いて避難できること
など、実際の職員の動きを見ていた署員からアドバイスをいただきました。
最後には、消防車と一緒に記念撮影。
実際に訓練でいろいろな体験をしてみると、知らなかったこと、できなかったことがはっきりしてきました。今回、亀岡消防署の方にご指導いただいての初めての防災訓練でしたが、これからも火災予防に努めること、継続して防災訓練を行うことの大切さを実感しました。