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季刊誌「ハーネス通信」

2019年01月のバックナンバー

感謝を込めて献花 ~亡くなった犬たちを「偲ぶ会」~
2018年10月21日に「偲ぶ会」を開催いたしました。当日は、過去1年間に亡くなった犬たちの飼育ボランティアやユーザーなど、その犬たちに関わった方々や犬たちと、職員含め71名が参加しました。
 ピアノとフルートの演奏を聴きながら、盲導犬として活躍した犬たち、繁殖犬として活躍した犬たち、産声を上げる前に星になった子犬たちへ感謝の気持ちを込めて、献花しました。

犬たちへ愛情をかけてくださった方々が亡くなった犬たちの「あんなことがあったね、こんなことがあったね」と、思い出を共有する時間は、涙ではなく、笑顔で溢れていました。
 犬たちは本当にたくさんの人を結びつけてくれます。あるときは歩きの支えに、あるときは心の支えになって、愛情をかけてくださった人たちへ笑顔を届けてくれているのだと感じました。亡くなった犬たちとのかけがえのない思い出や犬たちが与えてくれた愛情は、ずっと背中を押し続けてくれています。
 偲ぶ会当日は青空が広がり、犬たちが空の上で見ているのではないかと思うほどの良いお天気でした。たくさんの幸せを運んできてくれた犬たちを偲ぶ、とても素敵な時間となりました。

 偲ぶ会に参加して(盲導犬ユーザーより)
 10月の良く晴れた日曜日、関西盲導犬協会で行われた偲ぶ会に参加しました。
 この日は、今年春に亡くなった先代パートナーの関係者全員がそろうことになっていて、私は、緊張の中、ユーザーの代表挨拶の大役をなんとか無事に終えることが出来、ほっとしました。
 その後、納骨と献花を済ませ、茶話会では、どの家族も、それぞれのパートナーの話しに花が咲いて、穏やかで暖かく和やかな時間が流れていました。
 現在、私は3頭目の盲導犬のユーザーですが、偲ぶ会への参加は今回が初めて。最初のパートナーを亡くした時は、まだこのような行事は行われていませんでした。
 普段、なかなかお会いすることの出来ない、繁殖犬ボランティアさんや、パピーウォーカーさん、リタイア犬ボランティアさんなど、1頭の盲導犬に関わった多くの人立ちが集い、語り合い、ユーザー・ボランティアさん・センター職員さんと言う垣根を越えて、亡き犬達の活躍ぶりや思い出を共有出来るこの行事は、大変素晴らしく、これからも続けて行って欲しいと思います。
 私たちユーザーがパートナーの盲導犬と暮らせるのは、支えてくださるボランティアさんやセンター職員の皆さんがいてくださるからと言うことを改めて痛感出来た、心に残る一日でした。
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