つつじの会 研修交流旅行~今年は黒部峡谷へ~
関西盲導犬協会盲導犬ユーザーの会(つつじの会)では、毎年、研修交流旅行を計画し、国内各地に出かけています。つつじの会について、またこの旅行について、大西会長にお尋ねしました。
つつじの会の研修交流旅行について
つつじの会 会長 大西正広
つつじの会は、関西盲導犬協会出身の盲導犬ユーザー有志で1996年に発足し、盲導犬による歩行の自由の拡充と市民への啓発、会員相互の親睦を目的として活動しています。
毎年秋には、会員が在住する地域へ出かけて地元の人と研修・観光を楽しんでいます。その準備のために、担当する地元のユーザーや協力する関係者の方々には大変お世話になっています。
今年は、15年ぶりに富山で二度目の企画を立てて古井さんご夫婦には1年間準備に奔走していただきました。10数頭の盲導犬を受け止めるために宿舎・交通機関・観光場所など、事前に理解を得るための交渉や下見が必要となります。こうしたプロセスを経ることで盲導犬ユニットの実情や市民としていかに受けとめるかを理解してもらえ、当日、地元の方々とも直接交流できる場を重ねてきました。
これまでに、いろいろな形で関わり協力してくださっている皆さんに改めて御礼申し上げるとともに、今後ともご協力よろしくお願い申し上げます。
さて、今回は、黒部峡谷 宇奈月温泉での1泊2日の旅でした。参加されたのは、ユーザー11名を含む32名。参加されたユーザーに感想をお聞きしました。
竹野さん:行きのトロッコ列車では落ち着かない様子だったラスターも帰りは落ち着いて寝ていることが増えて、これも良い体験になったと思います。トロッコを降りてからの足湯はとても気持ちが良く、足湯でスイカを食べたのもとても良い思い出となりました。
山川さん:エレンとの最後の旅行になると思います。エレンが元気に参加でき、私もエレンも楽しめました。食事の時にクロックポジションで説明するなど、旅館の対応が非常に良く、気持ちよく利用でき、料理、温泉も満喫できました。
最後に、今回、宿泊したホテル黒部の女将さんにもお話を伺いました。
「盲導犬についてはよくテレビでは見ていたものの、打ち合わせのため何度かお越しになった古井様の盲導犬が大人しく待機し、古井様の言うことを良く聞いていて感心しました。
お問い合わせいただいた時から、ぜひご宿泊いただきたいと思っておりましたが、盲導犬を連れた目の不自由なお客様への対応や盲導犬への接し方、目の不自由な方への説明の仕方など、私どもも勉強させていただく良い機会になりました。
今回、皆さんが当ホテルにてお楽しみくださったことは、たいへん嬉しく思っております。どうぞ、またお越しください」