活動予定・報告
活動報告
- 2017年06月03日
- 協会日記323 盲導犬の性格10 (6/3)
盲導犬の性格としては、まず「攻撃性」がないことです。ひと口に攻撃性と言っても、いろいろあります。犬が遊んでいるオモチャを取ろうとしたときやフードを食べているときに手を出したら「ウー」と唸るなど、自分の物を守ろうとして威嚇することや、他の犬がちょっかいを出してきたことに対して嫌悪感をもち唸ったり、犬同士遊んでいて興奮が高まりすぎて「ガブッ」と相手の犬に噛みついたり、初めての場所や人に対して怖くてしかたがなくパニックになって我を忘れて噛みついてきたりなどなど、いろいろな攻撃性があります。
当協会でも設立当初は、ペットのラブラドールやゴールデンを親犬にしたりしたことがあり、生まれた子犬たちが攻撃性を秘めていることがありました。しかし、最近では、ペット犬を親犬にすることはなくなり、盲導犬の血統の親犬しか交配しないため、生まれてくる犬たちにはほとんど攻撃性はありません。たまに人との関わりのなかで、子犬が自分のおもちゃなどを取られまいと威嚇することもありますが、正しい教育をすることで改善できます。攻撃的な性格は、盲導犬の血統ではかなり改良されたきた点だと思います。
写真は、職員がラブの頭をなでているところです。犬の頭をなでようと犬の正面から手を出しても大丈夫です。だからと言って仕事中の盲導犬には、勝手に触らないでくださいね。
つづく