活動予定・報告
活動報告
- 2017年02月16日
- 協会日記238 電車の訓練 勘違い2(2/16)
勘違いの例その2
下の図のように、電車から降りて①のコースで階段に向かって歩いているつもりが、人を避けたりしているうちに実は②のコースのようになって転落するというもの。①の階段前に点字ブロックがありますので、②のホーム端の警告ブロックを階段前の点字ブロックと思い、これから階段が始まると勘違いして足を踏み出して落ちることになります。
このときも、ホーム端の警告ブロックには内方線の印がありますので、よく確認すれば階段前の点字ブロックとは違うとわかったかもしれません。また盲導犬も階段なら指示を出せば歩き出すのですが、ホーム端では指示を出しても動きません。でも、ユーザーは階段と思い込んでしまっているので、犬が止まったのは階段前の停止ということで、犬に階段を下りる(あるいは上る)指示を出すと同時に、犬が歩き出すものと思いながら、先にユーザーが足を出してしまって転落ということなります。
このような事故は、普段使っている慣れたホームで、いつもと同じと思っての勘違いや気のゆるみから発生しやすいと思います。ホームでは音やアナウンス、点字ブロック、犬の動きなど、一旦立ち止まってでも、確認するという慎重さが安全につながることをユーザーに言い続けて行きたいと思います。
写真は、電車から降りて駅の階段に向かって歩くユーザーと盲導犬の様子です。このようにホーム端の警告ブロックと階段前の点字ブロックがすぐ近くだと、歩きながら判断するのは目が見えないとなかなか難しいと思います。
つづく。