活動予定・報告
活動報告
- 2016年11月01日
- 協会日記155 盲導犬の歩行指導 直線歩行2(11/1)
犬との直線歩行といっても、その中で覚えてもらうことはたくさんあります。まっすぐ歩くという単純作業のなかで、犬との歩行の基本を身に付けてもらいます。
①犬にできるだけ寄り添って歩くために、左足は犬に触れるぐらいに踏み出すこと
②でも犬を左足で押したりして犬の歩行を妨げないこと
③ハーネスを持つ左手は力を抜き、犬の動きをハーネスのハンドルから読み取ること
④スピードは犬に強く引っ張られるのでなく、ハーネスのハンドルが軽く引っ張られるくらいの速度で歩くこと
⑤速度が早い時は犬にそのままついて行くのでなく、速度を落とすよう犬に指示すること
⑥犬が指示どおりに行動したときには「グッド」で褒めてあげること
⑦歩行に余裕がでれば、音や路面の状態など、犬の動き以外に歩くための情報をキャッチすること
などなど理想的には、ハーネスを持つ左手が人の身体の横か、あるいはすこし前方に出るくらいの速度で歩けることです。そうすると犬の前足が人の足の半歩前に出ている状態になります。これは、目の見えない人が、見える人に手引きを受ける時と同じような状態といえます。
写真は、犬の前足が人の足より半歩前に出ている様子です。
つづく。