活動予定・報告
活動報告
- 2016年10月31日
- 協会日記154 盲導犬の歩行指導 直線歩行(10/31)
実際に犬にハーネスをつけて歩く指導の始まりです。その最初が直線歩行となります。
盲導犬の歩行の一番の特徴というか、利点がこの直線歩行といってもいいのではないでしょうか。多くの目の見えない方は、白い杖で道路を歩くときには、誘導ブロックや道端などを杖で確認しながら歩いていると思います。しかし、実際白い杖でまっすぐ歩くことはなかなか難しいんです。また、杖で道端やブロックなどを伝いながら歩いて行くことは、一振り一振り、杖の先でそれらを捕えていく必要がありますから、とても神経を使います。
その点、見て歩くというのは、視点は歩く方向に向けていながらに、道端やブロックなども同時に目の視野で捕えているわけですから歩く速度、スムーズさが杖とはだんぜん違います。表現的に間違っているかもしれませんが、杖はその先の一点一点で確認していく0次元的な把握方法、見るということは空間を捉えることから3次元的な把握方法、その違いが盲導犬を使うメリットのひとつだと私は思っています。
まずは、車もあまり通らない、道路脇に自転車などの障害物もない、犬との歩きに集中できる静かなまっすぐな道を選びます。そういう意味からすると、当協会の付近の環境は、歩行を始めるにはベストな環境と言っていいかもしれません。
写真は、ハーネスをつけた犬が誘導ブロックに沿って歩いている様子です。(Aさんの写真がないので、職員の歩いている写真です。)
つづく。