活動予定・報告
活動報告
- 2016年09月15日
- 協会日記118 テラスでのインタビュー2(9/15)
(問い) 「NO」を使わない対応で何か変化がありますか。
(答え) 吠えやバタバタして落ち着かないなど、問題行動を起こす犬に「NO」と言っても一時的にしか鎮める効果がないことは、昨日の日記に書いたとおりです。叱っている人の表情や声質などを読み取って、犬は一時的に問題行動を止めるだけです。自分のした行動に対して「ダメ」と言われているのだとは、犬はあまり理解していないと思います。そんなことを数回繰り返えすと、叱っている犬の周囲の犬たちが、ソワソワしたりビクビクくしたりと、心的なストレスを強く受けていることがわかってきました。叱っている犬は理解しないし、周囲の犬にもストレスがかかるし、犬舎で「NO」を使うと犬たちに心的なダメージを与えますので、「NO」を使わない対応ができるテラスは、以前の犬舎に比べて、犬たちは精神的に安定して、落ち着いていると思います。(問い) 例えば、新入犬などテラスの環境に馴染んでおらず、ピーピー鳴いたり、バタバタしたりする犬がいると、その周囲の犬たちはストレスがかかっているのですか。
(答え) そうですね。例えば隣のケージの犬にちょっかいを出す犬がいると、された犬は困惑して、職員のほうをじっと見て「ねぇ、この子、なんとかしてくれない。」と、目や表情で訴えてきます。ちょっかいを出す犬同士を隣り合わせにしないようケージの配置には気をつけていますので、その周囲の犬たちはやはりストレスを感じていると思います。そうなる前に職員が問題行動を起こす犬の前に立ちます。それとともに、ちょっかいを出す犬も、周囲の犬たちが自分にかまってくれないので、そのうちちょっかいを出すことをしなくなります。下の写真は、ゴールデンがブラックのラブのほうに関心を示して何かたくらんだようですが、ラブのほうは無視するように逆方向を向き、ゴールデンの気をかわしました。
上の写真を、ゴールデンとラブのケージの位置関係がわかりやすいよう2階から撮ってみました。真ん中したのゴールデンが上の写真のゴールデンです。つづく