活動予定・報告
活動報告
- 2016年09月14日
- 協会日記117 テラスでのインタビュー(9/14)
木香テラスができてもうすぐ半年。以前の犬舎とテラスとでは何が変わったかなど、テラス担当や訓練士にいろいろ聞いてみました。
(問い) 犬たちへの対応で、一番変わったところはどこですか。
(答え) NO(ダメ)を職員が使わなくなったことでしょうか。いままでの犬舎だと、落ち着かない犬や吠える犬がいたら、まず職員が問題を起こす犬に対して「NO」と、声を発していました。(問い) それは意識して「NO」を使わないようにしているのか、それとも使わなくて良いくらい犬たちの状態が良いということですか。
(答え) 木香テラスになって、個々の犬たちをよく観察できるようになりました。それは、人がいる場所から犬のいる場所の見通しが良くなったことと、職員と犬たちが同じ空間で一緒に過ごしていることが大きいです。不安なのか、興奮しているのかなど、犬のささいな表情や動きの変化がわかりやすく、犬が吠えるなどの問題行動を起こす前に対処できるようなった結果として「NO」を使わなくても犬の問題行動を鎮めることができることがわかってきました。(問い) 「問題行動を起こす前」にどのような対処をしているのですか。
(答え) 吠えようとしていたり興奮しそうな犬には、その犬の前に立ちます。ただそれだけです。ここで人が声を発したり、何か行動すると、犬がそれに反応して問題行動を誘発します。人が落ち着いている姿を見せてあげると、犬も自然と落ち着いてきます。
不安な犬には、そばに行って寄り添ってあげるだけです。問題行動を起こす犬は、何か起こった時にどう対処して良いのか犬自身がわからないため、結果として吠えたり、興奮したりにつながっていると言われています。そのため、犬に降りかかった問題を犬自身に解決させるのでなく、人が関わってあげることで犬の心的負担を軽減し、人への信頼度の向上という好循環で問題行動を減退させていくことを試していて、このテラスでそれを実感しだしたところです。写真は、木香テラスでの職員と犬の様子です。職員の事務作業するテーブルからサークル内の犬たちがよく観察できます。
下の写真は、サークル内で落ち着いて寝ている犬たちです。
つづく。