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活動予定・報告

活動報告

2016年08月10日
協会日記95 ハーネスの構造3(8/10)

取手部が胴輪の背中の部位についたハーネスと胴輪の横(前肢脇上)についたハーネスの構造の違いのつづきです。

取手部が胴輪横についたハーネスには、取手を通す輪が胴輪についています。下の写真はその輪をアップしたところです。ちょうど耳みたいな形に見えますのでハーネスの耳とも言ったりします。

DSC_1500.JPG

この耳の役割としては、歩いている時に取手部の横揺れを防止したり、人がつまづいたりして前のめりになったときに、取手部がこの耳にひっかかることによって、犬の体重が重りとなって、人が転倒せずに済むといった効果もあります。

写真は、取手部を持ち上げた時、ハーネスの耳にひっかかって、取手部が止まっている様子です。取手部が止まることによって、つまづいた時など、前に行こうとする力を犬の体重で制止します。

DSC_1501.JPG

下の写真は、胴輪の背中の部位についたハーネスの取手部を持ち上げた時の様子です。取手部はひっかかる部分がないため犬の頭の方まで可動します。

DSC_1502.JPG

しかし、取手部が背中の部位についたハーネスは構造的に簡単なので、作製も時間がそれほどかからずコストも安い、また軽いので犬への負担が少ないというメリットがあります。

構造的にどちらのハーネスが優れているいうものでなく、どちらにもメリット、デメリットがありますので、盲導犬ユーザーがそれぞれのハーネスを使い比べて、自分にあったものを選べることが一番良いことだと思います。

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