公益財団法人　関西盲導犬協会

新入犬が木香テラスに来てすでに２週間たち、ずいぶん生活に慣れてきたので、日中のハウスはケージからワンランクアップしてパイプサークルに移動しました。

写真は、パイプサークルの中で伸びて寝ている犬たちの様子です。

今日、新入犬たちは、木香テラス内で他の犬に気を取られることなく歩けるようにとの訓練を受けていました。

まずは、新入犬にリードをつけて、他の犬たちがいるサークルの横をゆっくり歩きます。サークル内の犬に気を取られたときに、新入犬の名前を呼び、職員のほうに意識が戻ってきたときに「グッド」で褒めてあげます。

最初はサークル内の犬に気を取られて、名前を呼んでも職員のほうに意識はぜんぜん戻って来ません。下の写真はサークル内の犬に気が取られている様子です。

一つの方法として名前を呼びながらフードを一粒与えて、「名前を呼ばれるとフードがもらえる」という条件づけをします。そして、徐々にフードをなくしていって、最終は名前を呼ぶことで職員に意識が戻ってくるようにします。

下の写真は、犬の名前を呼びながら右手の持った一粒のフードを与えようとしている様子です。

体を触って喜ぶ犬は、名前を呼ぶと同時に体を触ったりなど、「名前を呼ぶ」と「こちらを向く」の関係性を犬に理解させることが、もっとも大切なことであり、これからの訓練の基礎になります。