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活動予定・報告

活動報告

2016年06月03日
協会日記47(6/3)

排泄用ベルトは、平カラーゴムとプラスチックナスカンとバックルなどの簡単に手に入る材料を使って手作りで作っています(もっとりっぱな製品としての物もありますが、当協会の主流はこの手作りのものです。)。

ポリ袋(お持ち帰りお弁当用の袋とかコンビニなどで使う小さ目の袋)の片方の持ち手にこのベルトのナスカンをつければ排泄用ベルトのできあがり。写真はその排泄用ベルトです。

DSC_1232-1.png

ベルトをお腹に回し取りつけ、袋を股の下を通して、ポリ袋のナスカンがついていない方の持ち手は犬の尻尾の付け根で結んで装着完了です。

男の子のオシッコ用は少し形状が違います。下の写真は男の子が排泄用ベルトをつけてオシッコをしているところです。

DSC_1230.JPG

もちろん、いきなりこのようなベルトを付けて犬たちに排泄させるわけではありません。まずはやはり促しの言葉で排泄ができることが必要です。そして、ベルトだけをお腹につけて排泄させるから始まり、袋を尻尾に結ぶことに抵抗を示す子はその状態で遊んであげるなどして、排泄用ベルトをつけることに不快な印象をもたないよう段階を追って慣れさせます。

ベルトをつけるという動作が、犬たちに「排便の時間だ」というわかりやすい合図になります。そこまで犬たちがこのベルトに慣れると、促しの言葉とセットにすれば、だいたいどのような場所でも排泄をすることができるようになります。

また、便が直接、袋のなかに採れますので、床を汚すことなく、後処理がとても楽にできます。

この排泄用ベルトを使うことにより、人間の多目的トイレはもちろんのこと、ホテルのユニットバス、飛行機の人間用トイレでできる子もいます。犬が排泄のために動くことができるある程度のスペースがあれば、床を汚すことなく、いつでもどこでも排泄をさせることができます。

前述しましたが、盲導犬ユーザーが犬の排泄時にいろいろと苦労すること、心配することが、この排泄用ベルトを使うことでとても軽減できるのです。排泄場所がないからとか、床を汚してしまうとかの理由で、犬に無理に排泄を我慢させることがなくなったという点で、画期的な盲導犬のための道具だと思います。

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