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活動予定・報告

活動報告

2017年06月06日
協会日記327 盲導犬の性格14(6/7)

適性チェックその5、「むやみに鳴いたり吠えたりしないこと」。「盲導犬はまったく吠えないのですか。」と言われます。まったくということはないのですが、盲導犬の血統をもつ犬たちは、犬の一般的なイメージである「吠える」という行動からは縁遠いものがあります。これも訓練でそうしている訳でなく、改良された結果として、「吠える」必要性を感じていない性格なのです。

パピー時代には、自分の要求が通らない時や人がいなくなると寂しさから吠えることもあります。また、吠えることとはちょっと違いますが、不満があるときに「ピーピー」と鼻を鳴らすこともあります。基本的に、吠えない性格の犬たちですが、何らかのきっかけで「吠えること」「鼻を鳴らすこと」を学習してしまうと、それが習慣づいてしまいます。吠えに限らず、良いことも悪いことも、人間と一緒で、犬も生きている間はいろんなことを学習していきます。そのため盲導犬の素質を持つ犬だからこそ、パピー時代、訓練中、そして盲導犬となってからも、その犬と関わる人たちが盲導犬として活躍できるよう、極力、悪い学習をさせないよう気を配って行く必要があります。

写真は、もうすぐ出産予定の母犬です。お腹がかなり大きくなっていますが、出産予定日は2-3日後です。お母さん犬は出産、育児を通じて盲導犬の血統を繋いでいく大切な役割を担っています。
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つづく

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