活動予定・報告
活動報告
- 2016年07月12日
- 協会日記74 ハーネス装着訓練4(7/12)
盲導犬は、目の見えないユーザーの半歩前を歩くのが基本位置です。目の見えないユーザーの半歩先を犬が歩くことで、ハーネスのハンドルを通じて、道の状態や障害物の有無などをユーザーがわかるというものです。 例えば、犬が止まった時、ハンドルを持つユーザーの左手から「犬が止まった」という情報が脳に伝わり(脊髄反射かも)、ユーザーが足を止めるまでの時間が必要です。その時差を補う犬の位置が半歩先ということです。 写真は、前を歩いている訓練犬と訓練士を真横から撮ったところです。犬が訓練士のほぼ半歩前を歩いています。これが盲導犬とユーザーの歩くときの基本的なスタイルです。
次の写真は、歩く速度が遅い訓練犬と訓練士を同じように真横から撮ったところです。訓練士の足の方が犬の前足より先に出ています。つまり、人が犬よりも前を歩いている状態で、これでは盲導犬としての役割を果たせません。例えば犬が段差で停まったときには、すでに訓練士は段差を踏み外していることになります。
前を歩く訓練犬との距離や速度を調整しながら歩くことにより、良い位置で歩くことができる時間もありました。下の写真はその様子です。歩く速度が遅い犬が訓練士よりも先を歩いています。
この状態を「グッド」で褒めながら、人よりもすこし先を歩くという意識を犬がもつよう、あの手この手をいろいろ考えながら訓練士は訓練を続けて行きます。