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活動予定・報告

活動報告

2016年04月24日
訓練棟竣工にあたり、プレスリリースを発行

関西盲導犬協会では、新犬舎 「訓練棟"木香テラス(もっかテラス)"」竣工にあたり、以下のプレスリリースを発行しました。

盲導犬が、広く自由な環境で育成される新犬舎(訓練棟"木香テラス")が、
        京都府亀岡市曽我部町犬飼に完成
-地域の方々に向けた一般公開日を「国際盲導犬の日」にちなみ、4月29日に開催-

2016年4月24日(日)、公益財団法人関西盲導犬協会(会長:廣岡正久)は、盲導犬の新犬舎(名称:訓練棟"木香(もっか)テラス")を開所いたしました。新犬舎には、個別の囲いが無い、広く自由な室内空間を作り、全く新しいコンセプトによる盲導犬育成を行ないます。

新犬舎(訓練棟"木香テラス")は、木造建築で自然光を多く取り入れる構造を採用、大きな広間のような室内空間を設けました。ここで訓練犬は、盲導犬になるために実際の生活に近い形で訓練や経験を積みます。視覚障がい者の方は、より自然に訓練犬と触れ合って、必要な共同訓練などを  行うことができます。犬にとっても人にとっても、リラックスできる質の高い生活環境を確保したことで、新しい形の盲導犬育成が可能になりました。

建物外観は、亀岡市曽我部町の豊かな自然環境にあった木の良さを活かしたデザインで、内装にも木材をふんだんに使って、木の香りや感触が居心地の良い空間になりました。建物のニックネームは、犬にとっても人にとっても居心地の良さの元となる「木」とその「香り」を合わせた造語で   「木香(もっか)テラス」と名付けています。

関西盲導犬協会は1980年に発足し、1988年に京都府亀岡市に訓練センターを設けて、年間10~15頭の盲導犬を育成しています。主に関西圏で、積極的な社会参加を望まれる視覚障がい者の方に  向けて、盲導犬の無償貸与を行っています。盲導犬の育成には、4~5名の訓練士が、人の指示を   聞くための基本訓練や安全に歩行するための誘導訓練などを繰り返し行い、約1年間の訓練期間を必要とします。また、視覚障がい者の方が訓練センターに来られて、宿泊をともなった訓練犬との共同訓練も行います。

これまでの犬舎では、訓練犬は一頭ずつ囲いを設けて飼育していました。新犬舎建設に際し、育成現場からこれまでの経験を元に新しい提案があり、「訓練の場と居住の場を同じくし、より実際の人との暮らしに近い形で訓練する」という、これまでに無い新しいコンセプトで育成を行うこととしました。新手法の導入は、関西盲導犬協会にとってはチャレンジになりますが、盲導犬のより良い育成手法と育成環境の実現のために今後努力を続けてまいります。

新犬舎の建設にあたっては、多くの個人と法人の賛助会員の皆さまによって、建築費用と既存施設改修費用の全てをご寄付いただきました。これらのご寄付の気持ちに応えて、新犬舎は地域や一般の方々により深く盲導犬事業を知っていただく啓発の場として、また盲導犬育成をご支援くださる方々とのコミュニケーションの場としても活用していきたいと考えています。そのために新犬舎では見学スペースを設け、これまであまりご覧いただけなかった、犬たちの日常の様子を含めた様々な姿の見学が容易になりました。

この新犬舎(訓練棟"木香テラス")を、地域や盲導犬に関心をお持ちの方々に見学頂ける一般公開日(オープンデー)を、「国際盲導犬の日」*1にちなみ、4月29日(金・祝日)に開催いたします。当日のスケジュールは、以下の当協会HPをご参照ください。
<https://kansai-guidedog.jp/report/schedule/post-43.html>
*1)毎年4月最終週の水曜日は「国際盲導犬の日」です。

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このリリースに関するメディアからのお問合せ先:公益財団法人関西盲導犬協会  担当: 岡本
電話:0771-24-0323 FAX:0771-25-1054  E-mail:info@kansai-guidedog.jp

PDF版はこちらからダウンロードできます。
関西盲導犬協会プレスリリース0424.pdf


下の写真は、木香テラス(もっかテラス)をバックに、ハーネスをつけたラブラドールリトリーバーが3頭、並んで写っている写真です。

DSC_0399mini.jpg

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