協会について
- 協会の理念
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質の高い盲導犬を育成し、目の不自由な方のQOL向上に貢献します。
犬の個性を尊重し、その一生に責任を持ちます。
皆様から託された寄付金を最大限有効に活用します。
盲導犬ユーザー、ボランティア、支援者、職員のつながりを大切にします。
協会のご紹介
協会概要
名称:公益財団法人 関西盲導犬協会
設立:1980年11月30日
会長:平芳一法(ひらよし かずのり)
事業の目的:
視覚障がい者が行きたい時に、行きたい場所に、安全に行ける社会の実現を目指し、関西盲導犬協会では、質の高い盲導犬を育成し視覚障がい者に無償で貸与、視覚障害者福祉の向上に貢献することを目的として、以下の事業を行っています。
1.盲導犬および視覚障がいに関する事業
2.相談事業
3.普及啓発事業
会長就任のご挨拶
皆さまには、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
日頃から当協会事業に対しまして、深いご理解とあたたかいご支援を賜り、心から御礼申し上げます。
この度、当協会の会長を仰せつかりました平芳一法と申します。就任に当たり、ご挨拶を申し上げます。
ふとしたご縁でパピーウォーカーを始めたのが18年前、パピーを2頭育てた後、繁殖犬ボランティアとして、多くのパピーを育て、その成長を見守ってきました。その後、少しでもお役に立てばと評議員として評議員長を務めた後、理事に就任いたしました。そのお人柄と盲導犬ユーザーとしての経験から役職員をソフトに束ね、穏やかな中にも熱い思いをもって協会運営にあたってこられた濵本捷子前会長の下、副会長として4年間、活動してまいりました。
折しも、当協会は今年、創立40周年という節目の年を迎えます。本来ですと、東京オリンピックに沸き、華やいだ雰囲気の中、皆さまと記念行事を催し、お祝いをと思っておりましたが、コロナ禍に見舞われ、全く先の見えない閉塞感に包まれた社会の出現という、予想もしない状況に陥り、その実施も覚束ないしだいです。世界規模で広まるコロナ禍による経済危機は、我が国にも多大な影響を及ぼし、当協会もその影響をまともに受け、事業の維持は今後ますます、困難になることが想定されます。
このような時に会長の大役を仰せつかり、身の引き締まる思いです。これからのウイズコロナの時代には、当協会のあり方を考えなおす必要に迫られることがあるかもしれません。しかし、「質の高い盲導犬を育成し、目の不自由な方のQOL向上に貢献する」という当協会の理念のもと、盲導犬ユーザーの皆さま、会員およびボランティアの皆さま、そして役職員と力を合わせ、事業の継続、充実、発展のために努力を重ねてまいる所存です。
当協会が、その社会的な役割を果たすことができますよう、今後とも皆さまにはお力添えを賜りたく重ねてお願い申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
公益財団法人
関西盲導犬協会
会長 平芳一法
1.盲導犬および視覚障がいに関する事業
①盲導犬の貸与
盲導犬を希望する視覚障がい者からの申し込みを受け、面接を経て、適切な盲導犬の使用および飼育管理ができると判断した方に、訓練犬との歩行指導(共同訓練)を行います。そして、共同訓練修了した方に盲導犬を無償で貸与します。
②盲導犬の育成
盲導犬として適した素質や血統を持つ犬を計画的に繁殖し、盲導犬育成の訓練プログラムにそって育成します。訓練は、人の指示を聞くことを学ぶ基本訓練と、視覚障がい者が安全に歩行するために必要な誘導訓練、そして人と共に暮らすために必要な生活訓練があります。おおよそ3か月ごとに適性テストを実施し、約1年後、最終テストと健康チェックに合格した犬を盲導犬とします。
③盲導犬ユーザーのフォローアップ
貸与後、盲導犬が引退するまでの約8年間は、必要に応じて専任の歩行指導員が継続的なアフターケア(フォローアップ)を行っています。
④盲導犬の保健衛生管理
引退が近づいた盲導犬に対しては、健康な状態で引退できるようより細かな健康診断を行っています。また、繁殖犬・パピー・訓練犬・リタイア犬の健康管理や衛生管理の他、リタイア犬に対する医療費助成なども行っています。
⑤盲導犬訓練士および歩行指導員の養成
研修会等に関係職員を派遣し、訓練士・指導員の資質の向上に努めています。
2.相談事業
「お店から入店を拒否された」といった盲導犬ユーザーからの相談、「盲導犬ユーザーの盲導犬の扱いが気にかかる」といった一般の方からの情報提供、「どのように受け入れたらいいのかわからない」といった事業者の方からの質問など、盲導犬に関する相談の受付を行い、苦情を訴えた側と訴えられた側の間に入り迅速な問題解決を図ります。
3.啓発普及事業
盲導犬をはじめとする身体障害者補助犬を使用する障がい者のアクセス権を守る「身体障害者補助犬法」が2002年に施行されています。この法律を「遵守する」という意識も大切ですが、盲導犬ユーザーが行きたい時に、行きたいところに、安心して出かけるためには、視覚障がい者や盲導犬に対する周囲の人たちの真の理解が必要です。
そのため、資料提供や見学会の開催、学校や企業などでの講演・実演などの啓発活動に取り組んでいます。センター見学会や講演会をご希望の方は、お問い合わせフォームからお申し込みください。
協会の歴史
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- 1980年11月
- 盲導犬の育成普及を願う市民が集まり創立
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- 1983年7月
- 京都府知事の認可を受け、財団法人を設立
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- 1983年8月
- 「盲導犬を訓練し認定する法人」として国家公安委員会から指定
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- 1988年3月
- 盲導犬総合訓練センター 竣工
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- 1991年5月
- 天皇皇后両陛下のご視察
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- 2004年3月
- 映画『クイール』 公開
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- 2010年9月
- 内閣府からの認定を受け公益財団法人に移行
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- 2016年4月
- 木香テラス 竣工
施設概要
所在地 | 〒621-0027 京都府亀岡市曽我部町犬飼未ケ谷18-2 |
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設置・運営主体 | 公益財団法人関西盲導犬協会 / TEL:0771-24-0323 / FAX:0771-25-1054 |
年間盲導犬育成予定数 | 10~15頭 |
訓練センター棟 | 鉄筋コンクリート造り2階建て 826m2 (事務所・厨房・食堂・ホール・宿泊室6室・犬用医務室・犬舎) |
新犬舎棟 | 鉄骨平屋建て 犬室4室 94.60m2 |
ハーネス研修センター | 木造2階建て 宿泊室3室 122.84m2 (宿泊室3室・厨房・食堂) |
訓練棟「木香テラス」 | 木造一部 2階建て 549.79m2 |
交通案内
公共交通機関をご利用の場合
定例見学会にお越しの方は、JR亀岡駅から無料送迎バスがご利用いただけます。この送迎バスは、南丹清掃株式会社様、亀岡小型観光バス有限会社様のご支援により、定例見学会に参加される方々にご利用いただいています。
送迎バスの利用を希望される場合は、見学会の1週間前の金曜日までにお申し込みをお済ませ下さい。(お問い合わせフォームに記入欄があります)また、確認のため、ご乗車の際、運転手にお名前をお知らせください。なお、送迎バス定員の都合上、先着27名様とさせていただきます。ご了承ください。
盲導犬総合訓練センター付近には飲食店やコンビニエンスストアはありませんので、必要な方は、亀岡駅売店にて購入されることをお勧めします。
- バスの発着時間
- 行き
一般見学会開催日の午後12時30分 JR亀岡駅南口ロータリー出発
帰り
一般見学会終了後の午後3時20分 訓練センター出発
※所要時間は15~20分です。
定例見学会以外の場合、最寄りのJR亀岡駅から直通の公共バスはございませんので、タクシーをご利用ください(約15分、片道料金は2,300円ほど)。
自家用車・団体貸し切りバスをご利用の場合
国道423号線「犬飼」バス停のある交差点(案内看板があります)を西へ曲がってください。西に向いてから訓練センターまで約1.2kmの道路は道幅が狭くなっています。時速30km以下で走行してください。また、大型バスは通行できません。国道から徒歩か、小型または中型バスをご利用ください。