活動予定・報告
活動報告
- 2016年05月28日
- 協会日記43(5/28)
目の見えない盲導犬ユーザーがどのように犬の排泄をさせているかご存知ですか。
そろそろ犬の排泄の時間かなとユーザーが気にかけて、自宅や職場の決まった排泄場所に犬を連れていきます。排泄場所にユーザーが立ち、ワンツーワンツーの促しの声かけをしながら犬を歩かせます。もちろん犬にはリード(引き綱)がついていますので、犬の動きに合わせながら、自身や犬に絡まないようにリードを右左の手に持ちかえたりしないといけません。
リード(引き綱)の動きが止まったとき、つまり犬の歩き(動き)が止まったときに、リード(引き綱)の方向をヒントに犬の背中をそっと触りにいきます。そのときに背中が地面に向かって下がっていればおしっこをしていると判断します。おしっこの臭いも判断材料です。
ウンチのときは、犬の背中を触った時に背が丸まって、お尻が地面に直角というかおしっこのときとは違う姿勢で判断します。もちろん、臭いも判断材料ですが、犬によってはフグッ、ウーと息む声を出す子もいますので、そんな子はわかりやすいです。
ユーザーは犬の排泄中に触った背中からお尻の位置を判断して、排泄しただいたいの場所を把握します。犬が排泄し終わって動き出しても、ユーザーは動きません。このときに犬と一緒に動いてしまうと犬の排泄した場所がわからなくなるからです。
おしっこならペットボトルなどの水を把握した位置にかけます。うんちのときは、ビニール袋を手にはめ、だいたいの地面の位置を手さぐりで探って、触ったら掴んで、ビニール袋を裏返せば、手を汚すことなく拾うことができます。
文章で説明するのはなかなか難しいですが、だいたいお分かりになりましたか。
ペット犬を飼っていらっしゃる方は一度、目を閉じて犬の排泄姿勢を触って確認してみたり、ウンチを拾ってみてはいかがでしょうか。見ないで犬のウンチを処理するのはなかなか難しいですよ。
写真は、職員が犬の排泄をさせているところです。